★会期変更となりました。2月前半→3月前半(3/3-14の予定です。)
時間帯など、その時の状況に応じて対応させていただきます。
私にとって、この展示の位置づけは、ソロ公演への種まきから、ソロ公演からの発芽となります。
よろしくお願い致します!
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昔住んでたアパートの庭を撮り続けた「庭日記」
来年2月→3月に高円寺bar鳥渡にて展示させてもらうことになりました。
"bar鳥渡" は、写真家の広瀬勉さんのお店。
店の壁を使って月2回入れ替えの写真展を開催しています。
※現在は、このご時世により不定期となっています。
集まる人も店主の心意気も素敵なお店です。
行く度に、何らかの精神代謝が何となく起きる場です。(禁煙でキレイな店ですよ。)
私のような素人が、このような聖地で、写真の展示をするなんておこがましいのですが、
この場であの雑草に囲まれてみたいなぁ〜という妄想が止まらなくなり...
ダメ元で相談してみたら、サポートするから是非やって... と、快く後押しして頂きました。
庭日記について
「 世界がわかわかしい緑になつて
青い雨がまた降つて来ます
この雨の音が
むらがり起る生物のいのちのあらわれとなつて
いつも私を堪たまらなくおびやかすのです
そして私のいきり立つ魂は
私を乗り超え私を脱のがれて
づんづんと私を作つてゆくのです
いま死んで いま生れるのです」
高村光太郎/ 智恵子抄 "人類の泉"より抜粋
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今回、調べ直してみたら、2014.5/3〜2018.5/24の約4年間。
よく行く飲み屋の開店時間を知るためにtwitterを始めて、それに何となく雑草の様子をupしはじめたら日課になって...
もともと気が短い自分の観察眼を養う為というのと、画家の熊谷守一さんの晩年の言葉に感化されてはじめた(毎日庭をみて発見がありすぎて面白くてしょうがないから1日でも長く生きていたい、というような話。) のですが、何年も繰り返すと、季節の匂いというか、肌触りが、自然と腑に落ちてきました。
ギョッとするような蒸せ返る生命力を雑草が発したり
それがキュ〜ッとに渇いていったり
何かじっとりと溜め込んでいたり
庭に浸食されていくような錯覚に陥ったり...
それまで美しい風景に出会っても、どこか絵葉書を見ている様な距離感があったのが、やっと繋ぎ目が見つかったような感覚が育まれました。
大自然でなくても、住宅地の小さな空き地に脈々と命は存在している。
この世に「居る」ということは、当たり前のように、既に「いのち」なんだな、と。
舞踏をやる上で、自分にとっての原風景を考えることがあります。
昔の生活から比べたら、情報にまみれリアリティの希薄な自分に、コンプレックスがありました。でも、そもそもそういう事ではなく、それぞれのその時のリアリティがあり、気付いてなくとも、それは根本と”いのち”と繋がっている...そうか、これが私の「踏」だ!
大袈裟だけれど、そんなことに気づかせてくれた庭日記なのでした。
来年2月の前半(2/1−15)の展示予定です。
その頃にはどんな状況かわかりませんが...無事開催の際には、
宜しかったら昆虫になった気分で味わって欲しいです。
そこに身を置き酒を呑みたい。
その空気を抱え込んで、その月の後半に控えているソロ公演に臨みます。